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「夢のようなピエロック一座」

「あやつり人形をする人がいるから会って欲しい」

そう言われて、慌てて御会いしたのが松平さんとの出会いだった。

それから数日経ったある日、クラウドファンディングで208%を達成した御披露目である「森のサーカス」に招待して頂ける幸運を得た。

キレイな小川が流れています。そこを辿るように行くと…

キレイな小川が流れています。そこを辿るように行くと…

山鹿市鹿北町の山の中でサーカス?初めて聞いた時は「本当に?」と思ったけど、行くと看板が建っていた。来場者は指定された時間を伝えられたみたいで、ワラワラと集まってくる。杉の林道を上がっていくとテントが見えてきた。

森の中のサーカステントは存在感抜群!

森の中のサーカステントは存在感抜群!

テントは、クラウドファンディングによって購入されたもの。

中に入ると、夕暮れの柔らかい光がテントの中に降り注いでいた。

作られた調度品は全て手作り。杉のベンチやサーカスで使われる木のマリオネットは、この森の県産材の「あや杉」で作られたモノだそう。

森の中のテントに入っていると、何か「摩訶不思議」な気持ちになってきた。これがサーカスの魅力なのだろうか

全て手作りの装飾品

全て手作りの装飾品

この日は、座長である松平さん含めピエロック一座が御世話になった人を招待されたそう。

「いよいよピエロック一座のはじまり〜ハジマリ〜!」

来場者は降り注ぐ夕日のように温かい目でピエロック一座を見ていた。

人形を操りながら松平さんの言葉が心に響く

「つらい日も悲しい日も今日だけは忘れて」

「子どもの時に見たあの素敵な夢の続き」

「世間は夢を見るのを笑うんだ」

「一緒に夢を見てくれる友達が欲しかった」

「現実と夢のはざま」サーカスの時間

「現実と夢のはざま」サーカスの時間

ふと思った。何故、サーカスをしたいと思ったんだろう。

答えはクラウドファンディングのページにあった。

「なぜ,そんな夢を持つに至ったかというと

ぼくは子供の頃から,
テレビをつければ流れてくる戦争や犯罪などの残酷なニュースに
人間に希望が持てないまま大人になりました。
だけど、
大人になってから
ぼくを救ってくれるものに
出会いました。
それが"サーカス"でした」

それから松平さんは、与えられる側から与える側になりたいと思った。

悲しい気持ちは「今」は忘れて

悲しい気持ちは「今」は忘れて

松平さんは移住者。山鹿市鹿北町に居住して2年。

28歳の時にいつかサーカスをしたいと大道芸人に成り、世界各地を回られた。

何故山鹿に?

「それは人の縁だと思います」と松平さんは言う。

山鹿の鹿北で、林業関係者の方々や活動的な人たちと出会い、それが今回の「森のサーカス」に繋がった。

そしてピエロック一座の他のメンバーも移住者だ。

応援宜しく御願いします。

応援宜しく御願いします。

松平さんに「ピエロック一座」のこれからを聞いてみた。

「森のサーカスは「鹿北」でしていきたいと思っています。「鹿北」で知り合った人と「あや杉の森」、そしていつか「あや杉」を使ったマリオネット工場を作りたいと思っています」

それは壮大な夢ですね。

「今も自宅を工房にしているんですが、やはり工場を作って、私たちがしていることを見てもらいたいんです」

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ピエロック一座はこれからもいろんな所に行かれるんでしょか。

「11月24日に宇城図書館、11月30日・12月1日辛島公園でのハッピーパークプロジェクトに出演予定です!これからも、依頼があればどこでも行きます。メッセージを発信できるサーカスで在りたいと思います!」

いろんな所に行って、サーカスの楽しさを伝えて欲しいです。

「はい!頑張ります!!」

夢を描いた青年は、夢を叶えたのか?いや、もっと大きな夢を見るようになったように思った。

誰も笑わないピエロック一座の夢は、終わらない。走り出したばかりだ。(佐枝)



 

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