続・山鹿ローカルジーンズ物語
地域性のある新しい「価値」を生むジーンズ
山鹿市は熊本県の県北に位置し、福岡県との県境になります。
山鹿温泉は800年の歴史を持ち、古くは豊臣秀吉、加藤清正、細川藩の御茶屋だったこともあり宮本武蔵、篤姫と数多くの偉人も入られたそうです。人肌の温度、泉質はアルカリ性単純温泉、神経痛や筋肉痛への効能があります。
「山鹿千軒たらいなし」と謳われるくらい湯量も豊富。熊本地震以降元気がなくなった熊本県、私達は山鹿の地域資源である源泉かけ流しの温泉水を使い「地域の商品」を作れないかと日々考えていました。
きっかけは「人」と「人」
「会わせたい人がいる」友人の紹介で御会いしたのは熊本県内の縫製工場の社長。
5月の下旬、縫われていくジーンズを見て私達は眼をキラキラさせていたことでしょう。
「オリジナルジーンズを作って頂けませんか」
私達はすぐに意気投合し、翌週にはサンプルを作って貰うことになりました。元来「地域づくり」の仲間であった私達は、山鹿という街を何かの「きっかけ」で有名にしたいと常々思っていました。
有名なだけじゃなく、街全体が循環する仕組みのような「商品」が作れないか。
「山鹿温泉×ジーンズ」
「山鹿の温泉でワンウオッシュしよう!」
ジーンズにはウオッシュ加工と言って、ジーンズの表情を彩る技術が数多くあります。その中で、表面の糊だけを落とし、発色を良くする「インディゴ・ブルー・ウオッシュ」という洗い方があり、それに使う水は「弱アルカリ性のぬるま湯」が最適だということが分かりました。
まさに「山鹿温泉」と「ジーンズ」が繋がった瞬間です。私達はジーンズを湯船に浸け、糊を落としていると、爪が青くなったのを見て驚きました。
パッチにある「湯町山鹿謹製」は山鹿のお湯で心を込めて洗っているという意味です。
地域間を繋げるツール(道具)
菊池川横の「山鹿温泉 清流荘」の屋上でジーンズを干していると、山鹿地域が見えます。前述しましたように、私達は「モノを売る」だけではなく、循環するような「仕組み」が作れないかと考えていました。
「ジーンズのパッチを御店で見せるとお得になるっていうのはどうかな」
同会の会長でもあり、観光協会の副会長である平井は、地域の取組として山鹿のリピーター・山鹿に来るメリットを増やすためにジーンズのパッチを見せるだけで「ちょっとした幸せ」が味わえることを提案しました。
これは、来られる御客様もですが地元の商店街や小売店も新しい顧客が増える画期的な仕組みです。現在は23店舗が協会に加盟しています。
最終的な目標は雇用創出
元来、九州でジーンズ製作を地域的に行っている事業者が少なかったこともあり2018年9月より発売した「山鹿ジーンズ」は各媒体の御紹介も華々しく、想定以上の売れ行きとなっています。軽く請けられていた縫製工場の方も、想定外のことに喜び反面後悔反面。今では量産体制の相談をしています。
現代は高齢化社会となりまして、それは熊本県でも顕著になっています。若年層の世代は都会に憧れ、地元山鹿に残る若者も減ってきています。
ジーンズは、老若男女どなたでも着用出来まして、色落ちやダメージなど使う人の「趣」が出る面白いプロダクトです。私たちは、いろんな方の出会いや助言がありまして、一つの「商品」を作り上げることが出来ました。私たちが出来たということは、未来ある若者はもっと出来るのではないか。
私達は、若い方に更なる「機会」を与える取り組みを今後行おうと考えています。そして少しでも多くの方が山鹿にメリットを感じ、残ってくれる人が居てくれれば幸いです。
私達の社名「GAFAS NEGRAS」というのはスペイン語で「黒縁眼鏡」という意味ですが「強い意思で未来を観る」という願いを込めて名付けました。
山鹿ジーンズのこれから
物語というには、少し物足りないストーリーとなってしまいました。もし興味のある方がいらっしゃいましたら山鹿に来て訪ねてみられて下さい。
「人」と「人」が出会い、出来た「山鹿ジーンズ」を私達はもう少し広くしようと考えています。今は山鹿地域の取組になっているのを、将来的には熊本県内、九州県内に広げ、旅行者の方がローカル(地域)の良さというのを再認識されても楽しいと思います。
さて、6月には父の日がありますよね。今年は6月21日(日)。
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GAFAS NEGRAS協会
山鹿市山鹿1524 0968-41-9509