「ひまわり書房」のゆく年くる年
山鹿市役所の程近く、堀明町に「ひまわり書房」という貸本屋さんがあります。貸本屋って御存じですか?読んで字の如く定額で本を貸してくれるお店のことです。
昭和34年からというから、実に60年近く営業されています。私も知らなかったのですが、元々こちらは「山鹿支店」本店は佐賀の武雄だったそうです。だったというのは「閉店されたから」という切ない理由。
レジの横には店主・川口さんお気に入りの「ニャンコ先生」が。
「たまに売ってくださいと言われますけど、やんわり断っています」熊本の人吉が舞台の「夏目友人帳」には想いもひとしおのよう。
二泊三日で1冊90〜300円という安さ。料金は本の価格は上がっているけど20年前から変わってないらしい。正直、心配になるほど。新刊も定期的に入ってきており、川口さんのアンテナの広さが伺える。本が大好きでないとやれない御商売ですね。
店主の川口さんは、コンシェルジュのようなこともされいるので、お気軽に「こんな傾向の漫画を」と、聞いてみるのもいいかも。
「昔より借りる人は少なくなりましたが、決まった御客様は来て頂いてます」
地域によって支えられている店は、実は熊本県で一軒だけとなった絶滅危惧種「貸本屋」なのだそう。※貸本屋のみのお店
「出来るかぎり続けたいですね」と言われる川口さんの世界観が、小さいお店ですけど大きいと感じるお店でした。
ゆっくり出来るお正月休み、借りに行かれてはいかがでしょうか(佐枝)
※年末30日〜1/4までお休み。毎週(水)定休